16 Oct 2011

隣の島も何も手を打たないわけではなさそう - レガシー問題解決には「削る」勇気が必要――ユーザーとベンダーが討論

(Webから見た)隣の島も何も手を打たないわけではなさそう - レガシー問題解決には「削る」勇気が必要――ユーザーとベンダーが討論

 ヘビーウェイト開発で伝統的にやっていて”システムを保守するためのドキュメントが未整備”とな。(<= 詳細は記事にありました。) エンタープライズシステムではハードからミドルウェアのシェアが外国資本に占められていて、SIベンダーとこうした技術が癒着してることが開発費を圧迫しているも時々指摘されている。

 ”ポイントは不要な部分の洗い出して削ること” ”日本の場合はビジネスロジックにこりすぎるため、コンピュータの中に様々なロジックを入れて保守が難しくなる。一方、欧米のシステムでは、半分は人間が手を加えていくように作られている。” だそう。こういう気づきがあることってこの分野にASP型のアプリが将来参入する余地があるんじゃないかと淡い期待を抱いてしまう。英国でMeetupなんかに行ったとき、そこで出会った少なくともIT部門を持っている企業で働いている人たちはマーケッタやセイルズパーソンなど職種を問わずBasecampやZendesk、Light House、Google AppといったASP型のGroup wareを積極的に使っていた。記事で問題視されていることと規模が全く違うので筋違いかもしれないけれど、そんなことにユーザ側にITが浸透する速度の違いに感動したものだった。もし今SIerの友達がいたらこれらのwebsiteの名前を挙げてみて欲しい

 また雇用に関して、日本のSIerのような100人規模の企業はまれで大体Reevoo.comのような中規模ec siteでも開発は10名程度、もし100人規模であっても特定の開発環境に特化しているとか特定の業態に特化しているDigital AgencyがITソリューションという形で特殊技能でリードしているチームで受託をする企業が多かったと記憶している。それではIT就労者の絶対数が少なくなってしまうじゃないかと思われるだろうけど、経理の会社やらパブリッシャーやらメーカーやらが3から5人といった技術者を雇って何でもやらせる。その代わり就職試験は厳しい。初めて英国に行ったときのHost fatherが名紙上では会計士だったんだけども、会計そのものがシステム化されているようで会計そのもののを日々の業務にしているわけではない、実際の業務は営業職の車に中央会計システムに接続した総合会計ソリューションの製作・販売を行っていた。彼はグアテマラからの難民で既に60歳を超えていた、そしてその部門のGeneral Managerだったんだけども良いOOP技術者について僕にとくとくと説明しだしたので驚いたものだった。と、ここまでユーザ側企業に戦略的にITを利用すればコストダウン以上の利益があるんだということが周知されていて、業界のエンジニアにも技術信仰があれば、少なくとも先にあげた記事の現状のようなシステム以外の面での乖離レベルで止まってしまうというストレスがなくお互いにもう少し幸せになれるかもなあと淡い期待を抱いてしまう。おじさんだからITが理解できないという見方よりは、その世代の日本の労働集約型脳がアイディア型の投資へのフィードバックというご奉仕にスウィッチできないという姿が見えてくる。

カタカナとAlphabetが入り混じって申し訳ない。英語に統一してもカタカナに統一しても読みづらくなってしまうジレンマ